“帝塚山学院同窓会総会の二次会でピアノの弾き語りをしてもらえませんか?”・・・学年同窓会で役員をされている方からのお電話によるお誘いもあり、 わたくしは去る10月28日、大阪のリーガ・ロイヤルホテルで開催された帝塚山学院の同窓会総会に卒業後初めて(!)出席させていただきました。 実のところ、学院卒業後の私は 幼い頃父と聴いたJAZZという音楽に魅せられ、帝塚山の皆さんとすっかり疎遠になっていたのです。 そんな、まるで音楽に導かれてきたかのような人生(?)を歩んできた私・蒼樹れい子について、少し自己紹介させていただこうかと思います。
20代でニューヨークに移り住んでNYUで英語を学びながらボーカリストとしての勉強をし、帰国後はピアノ弾き語りやライブ活動に明け暮れていました。 そして二度目の渡米では (無謀にも、すっかり30代!) City College of New York に籍をおいて作曲の勉強を始めました。生来クリエイティブな事が好きな私は、 作曲というものに出会って、まるで水を得た魚のように、そしてまるで毎日が人生の初日であるかのような驚きと感動をもって過ごしていました。 実際、授業の無い週末などはベッドから直接ピアノに直行し、飽きることなくいろんなハーモニーを試したりしたものです。いま思い起こしても、 あのころが私の人生で一番充実していたときかもしれません。卒業後も色々な勉強会に参加したりvillageのcafeで歌ったりしていました。
ところが、あの秋晴れの2001年9月11日、皆さんもご存知の同時テロがニューヨークの街を襲ったのです。いつも見慣れた景色の中から 世界貿易ビルの姿が無残にも消え、アメリカの社会に緊迫感が漂い始めました・・・そして、私は帰国を決意したのです。 その日から数年の間私は、学生時代から書き溜めたオリジナル曲を2枚のCDに収めることに全力を注ぎました。
2005年の帰国後は、京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラにオリジナルの楽曲を書かせていただくというチャンスに恵まれ、 歌手としてのライブ活動やその指導も始めました。ライブではジャズのスタンダードに加え、オリジナル曲も紹介させて頂いています。
さて、ここから再び、同窓会に話を戻しましょう。
総会がお開きになった午後二時からは、同ホテル地下にあるCeller Bar に場所を移して、 私たち小学校49回生と同学年中学卒業の合同二次会が行われ、私の出番となりました。 ピアノの椅子に腰を下ろしてあたりを見回すと、カウンターには、なんと高校で担任していただいた大場先生が昔と変わらぬニコニコ顔で座っておられるではありませんか!
演奏後大場先生から、“蒼樹君が演奏すると聞いたので、聴きに来たんやぞ”と言っていただき、文字通り一気に帝塚山時代に引き戻される、 という不思議な感覚を味わいました。そして再会の歓びを分かち合わせて頂きました。
学院を卒業後、長らく皆さんにご無沙汰していた私ですが、テーブルの向こう側に座られていた方たちから、“私のこと、覚えてますか?”などとお声をかけて頂き、 (お名前の出てこない私自身は少々あせりましたが、)とても嬉しかったです。40年近くものあいだJazz という音楽をベースに生きてきた私ですが、 ここに、もうひとつHOMEと呼べる場所が私にはあるんだ、と強く感じないではいられませんでした。皆さん本当にありがとうございました。
最後になりますが、もし興味がおありでしたら是非わたしのライブに一度、足をお運びくださいませ。この投稿がアップされるのと前後してしまいますが、 12月4日7:30pm より、日本橋の b-roxy に出演を予定しています。こちらのクラブには今後も定期的に出演する予定です。
詳しくは http://reikomusic.exblog.jp/ でご紹介させていただいております。
それでは、皆様、なにかと忙しい年の瀬、お風邪など召されませんように、 良いお年を!